引っ込み思案な恋心。-1st






「おぅ、お前ら暑い中よく来たなぁ。麦茶持ってきたぞ」





だいぶ部屋の中が片付いて、私達の座る場所も確保され始めた頃、6人分の麦茶をお盆に載せて持ってきた瀬川くんが登場した。





「あ、瀬川、サンキュー」



「ちょうど喉乾いたとこだったんだよね」





瀬川くんが麦茶をテーブルに並べると、あゆとななっぺが一斉に麦茶のグラスに手を伸ばした。





「お、おお。そんな外、暑かった?」





瀬川くんが二人にそう聞いてたけど、あゆとななっぺはグビグビと麦茶を一気飲みしていて、聞いている気配すらない。





するとエアコンのリモコンを発見したあかねちゃんが、そのリモコンを持って瀬川くんに見せながら聞いてきた。





「瀬川ー、エアコン入れていい〜?暑いと勉強に集中できないんだけどぉ」



「あっ!賛成ー!!」





そこだけはバッチリと耳に入っていたあゆが、麦茶のグラスを持っていない左手を上げた。





「ああ、そうだな。…杉田も、エアコン入れていいか?」



「えっ……!?」