引っ込み思案な恋心。-1st


―――――
――










「よお、みんな。久しぶりじゃねぇ?」



「10日会ってなかったぐらいで『久しぶり』って!!」



「てかさー、何で倉本もいんの〜?」






ようやくみんなが待ち望んでいた夏休みがやってきて、早10日ほど。





あっという間に7月は過ぎて、8月初めのある日、私達は再び瀬川くんの家に集合した。





メンバーは、期末テストの勉強会と同じ人達。





あかねちゃんは映美佳も誘ってたみたいだけど、映美佳は都合がつかなくて断っていた。





女子のメンバーが4人揃って瀬川くんの部屋に入ると、何故か既に倉本くんがいて、倉本くんもメンバーだと知らなかった女子メンバーは次々と文句を言っていた。






「瀬川と勉強会の場所の話つけてきたのって、あゆだよね?瀬川、倉本が来るとか言ってた?」



「いや、聞いてないよ。……ったく瀬川のヤツ、コイツ使えないの分かって誘ったのかな?」



「おいおいおい!本人を目の前に、そんなボロクソ言うかな〜」



「もう黙っといて、倉本」





瀬川くんの部屋に入ると、やはり前に入った時と同じように部屋中マンガ雑誌が散らばっていた。





全く動かない倉本くんに文句を言いながら、私達女子メンバーはテキパキと部屋の片付けを始めた。





倉本くんは、そんな冷たい女子メンバーに対してまだ食らい付いてきた。





「俺も手伝うからさぁ」





すると、あゆが一喝。






「うっさい!!どうせまたマンガ読みふけって邪魔するだけでしょーが!だったら黙ってそこに座っといて!それしかアンタには出来ない!!」






女子メンバーのきつい視線を浴びた倉本くんは、小さくなって正座するしかなかったみたいだった。





私はただ、何も言わずにマンガを片付けることしかできなかったんだけど、他の3人は倉本くんがその場にいるにも関わらず、言いたい放題倉本くんの文句を言いながら片付けていた。