「…てかさー、『映美佳』ってカッコイイ名前だよね〜。私も『映美佳』って呼んでいい?」
あかねちゃんがそう言うと、映美佳は嬉しそうに頷いた。
「もちろん!じゃあ私も『あかねちゃん』って呼ぶね?」
「呼んで呼んで♪でもさー、私と映美佳の繋がりって、柚の友達繋がりだよねー。なんか、入学した時から比べると信じられないな〜」
「えー?そう?」
私がそうあかねちゃんに返すと、あかねちゃんだけでなく映美佳も深く頷いた。
「そうだよ!柚はクラスの女子からあぶれてたんだから」
「映美佳、そんなハッキリ言わないでよー」
「まさか、柚繋がりの友達ができるとはねぇ」
でも確かに、私がきっかけで友達になる人達がいるなんて。
私自身、ちょっと変な感じではあるんだよね……。
するといきなりあかねちゃんが私の肩をたたいてきた。
「今日さーぁ、柚眠たかった?」
「え?なんで?」
「いやさー、午後の授業、ボーッとしてたよね?柚は前の方の席で、私後ろの方じゃん?結構バッチリ柚のこと見えるんだけど、いつもは真面目に黒板写してる柚が、シャーペン持ったまま窓の外見てたから、何かおかしいなーって思って」

