引っ込み思案な恋心。-1st


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昼休みが終わり、掃除の時間になった。





私は教室掃除。




他に教室掃除は………








「ちょっと瀬川!!サボってないで掃除してよっ!!」



「多田、黙っといて。おーい、マサ!投げろ―」





何をやっているのかと騒がしい方をチラリと見ると、瀬川くんがほうきを反対に持って、それをバットとして使っているようだった。





そして、倉本くんがゴミになったプリントを丸めたボールを投げて、野球をしていた。





それを注意しているのは、ぞうきんを持ったあゆ。






いつもの光景に見えるんだけど、私はいつもに増してドキドキしていた。





瀬川くんの、あんな真剣な走りを見てしまったから。






何でだろう、ドキドキがおさまらない。