引っ込み思案な恋心。-1st


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そして、その日の昼休み。





「うわー、やっぱり降りだした〜」



「俺、傘持ってくるの忘れたぁ」



「あ、俺も」





私の席のすぐ後ろで、窓から暗い空を眺めていた男子達がめんどくさそうにため息をついていた。





その様子が聞こえてきて、私も窓の外に目をやった。






本当だ…。



天気予報では『晴れ』とか言ってたのに、雨が降っている。





しかも、そう簡単には止みそうもないくらい、強い雨……。





いつもバッグの底の方に折りたたみ傘を忍ばせてるから私は大丈夫なんだけど、たぶん大多数の人達が傘を持ってきていないだろう。






ザーッと勢いよく降ってくる雨にうんざりしながら、私は読みかけだった本に視線を移した。






「次はなぁ、体育の武田(たけだ)センセ―!!」





今度は別のところから男子の大声が聞こえてきた。





その声の主は、瀬川くん。





「おおーい、お前らうっせーぞぉぉ〜」





どうやら先生達のものまねをして遊んでいるらしい。





男子はいつもならドッジボールやりにグラウンドに飛び出してるところだけど、今日はあいにくの雨だから。





瀬川くんがものまねをした後、それを見ていた男子達は嬉しそうに盛り上がった。