「つまりここからが、あの3人が馬場さんに与える罰ってところだよね」
映美佳は腕組みをして考えながら言った。
「え?意味が分からないんだけど…」
私が映美佳に向かって聞くと、映美佳は神妙な顔で説明をしてくれた。
「逃げ場をなくすってこと。今までは柚が馬場さんの逃げ場だったでしょ?けど、馬場さんを囲い込むことによって柚に逃げられなくしたの。ある意味、友達グループ作りにあぶれてしまった柚よりも孤独だよ、たぶん」
「表面では仲のいいフリしてるけど、結果的には無視されてるから変わってない……、いや、それ以上にひどくなったってこと?」
「うん、まあだいたい合ってるかな。孤独だけど無視されてるかされてないかの違いだよ。それだったら無視されてない方がマシでしょ?」
「そう…だね。これが馬場さんの罰……」
すると馬場さんは、グズッと鼻をすすり始めた。
「馬場さん…、泣いてるの?」
私はうつむいて歩き続ける馬場さんの顔をのぞきこんだ。
すると馬場さんは、目をゴシゴシこすって私の方を向いた。
「なんで私ばっかりこんな目に遭うんだろう…?すごく……、悔しいよ」
私を見つめた馬場さんの目は、この夕焼け空と同じくらい真っ赤で、それがかなり痛々しかった。

