すると、それまで湯気の立つ温かいお茶を飲んでいたななっぺが私達の間に入ってきた。
「でもさ、うちらがこうやって同じクラスでワイワイやれるのもあと1か月ちょっとじゃん。柚だって2年になったら瀬川とクラス離れるかもしれないし、今のうちに仲良くならないと、ずっとよそよそしいままじゃないの?」
「おっ、ななっぺいいこと言うね」
…というか、私が瀬川くんに告白したきっかけを作った時といい、最近ななっぺ、言うことハッキリ言うようになった気がする…。
でも、これが本来のななっぺなんだよね。
私とななっぺの間に、もやもやとした気まずさが、完全に無くなったということ。
「そうだよねぇー。じゃー言ってみようかぁ、柚」
「えっ!?」
あかねちゃんまで会話に割り込んできて、しかも強引に私の隣に座ってきた。
「せーの!!」
「無理〜」
「『無理』じゃない!一回言えば後は楽じゃん。うちらのことを下の名前で呼んでくれた時みたいにさ」
あの時だって、結構ためらったんだけど……。
「ほら、彼氏なんでしょー?ちゃんと名前で呼んであげよー♪」
あかねちゃんの『彼氏』という単語に反応してしまって、下を向きそうになった。
でも、あかねちゃんがそんなこと許してくれるわけがない。
「名前で呼ぶまでここ離れないからねー!しつこいくらいひっつくから。嫌なら早く呼んでね〜」
「えぇ〜」

