引っ込み思案な恋心。-1st






「細井ー、用ってなんだよ………、あれ?…杉田?」



「あ…うん。ごめん、急に……」



「いや、いいんだけどさ、細井いなかった?」



「うん、さっきまで…」






瀬川くんの黒い長Tシャツが、またカッコよく見えてしまった。





勉強会で私服は何回か見てるけど、やっぱり制服で会う回数が断然多いから、ちょっと照れくさい感じがする。






「なんなんだよ、アイツ…。軽くピンポンダッシュだぞ」



「あっ、ななっぺを怒らないであげて。私を連れてきてくれただけだから…」



「えっ!?」



「あの……、返事を伝えに来たの」





私がそこまで言うと、瀬川くんは更にドアを開けてきた。





「…帰る途中だったんだろ?送るよ。歩きながら話そうぜ」






緊張が最高潮になりそう。






こうやって、瀬川くんが隣を歩いてくれるのは2回目だった。






1回目は、瀬川くんが告白してきてくれて、



2回目は、私がその返事を伝える番……。