引っ込み思案な恋心。-1st


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「おう、杉田。はよー。あけおめー」



「あっ、瀬川くん……。あけましておめでとう」



「だりーな。冬休み、マジであっという間だった」



「うん。…あのね、返事なんだけど、ちょっとだけ待ってもらっていいかな?」



「え?ああ…、いつでもいいけど」



「相談したい人がいるから」






年が明けて、冬休みも終わった。





新学期、早速瀬川くんが声をかけてきてくれて、ちょっと緊張した。





告白されてから会うのは、これが初めて。






本当は返事なんて決まっているはずなのに、待ってもらわなきゃいけないなんて…





何か、瀬川くんに申し訳ない。










「おお〜、柚じゃん!」



「あっ、あゆ!」



「席が近いね〜。ラッキー♪」





始業式が終わって早速席替えが行われた。





私は真ん中の列の後ろから2番目。





斜め後ろにはあゆが座っていて、少し心が穏やかになった。







「あゆ。ちょっといいかな」





そのまますぐに休み時間になって、私は座ったままあゆの方に身体を向けた。