「けど、柚を避けてても問題なんて解決しないんだよ。昨日それを瀬川に教えてもらった気がした。私もまたみんなで楽しく勉強会をしたい。柚と仲良く学校生活を過ごしたい」




「うん。私も……、私もそうだよ。ななっぺとまた楽しく勉強会をしたいよ…」




「ごめんね。全部私のわがままだった。私がいつまでも瀬川への想いを引きずってたから…。けど、前を見たい。…柚と一緒に、前を見たい」




「できるよ、ななっぺなら。私、何でも協力するから」




「うん……」







ななっぺは、泣きそうな顔をしていたけど、それでも笑顔を見せ続けていた。





その泣き笑いが、逆に切なかった。







「私も柚の恋に協力したい。けど、今は自分の想いを整理したいから。それから気持ちに余裕が出来たら……、柚の恋を応援させて?」



「うん。ありがとう」



「とりあえず柚の気持ちが聞けて良かった。ごめん、色々傷つけるようなこと言ったと思うけど……」



「確かにショックな言葉もあったけど、正直に話してくれて私は嬉しかったよ」



「じゃあ、明日からいつもの4人組に戻ろう!瀬川だってきっと心配してる。そしてさぁ、冬休みの勉強会しようよ」



「…そうだね。明日からまた、楽しく話そうね」