「映美佳。今から帰り?」
「うん。柚も?だったら一緒に帰ろうよ」
「うん……」
「あれ?そういやあかねちゃんは?最近よく二人で帰ってたよね?」
「うん、あのね……」
私は映美佳に、今まであかねちゃんに相談してきたこと、そして今、あかねちゃんがななっぺと話していることを話した。
「あれからそんなことになってたんだ…。でもさ、それで柚は大丈夫なの?」
「えっ?」
「やっぱり直接ななっぺから聞きたいでしょ?私ならそう思う。あかねちゃん介してでもいいじゃん。ちゃんと話し合うべきだと思うよ」
…イタイ所を突かれた気がした。
もちろん、あかねちゃんを信用していないわけじゃない。
だけど、自分が知りたいことはやっぱり自分が直接知りたいと思う。
例えそれが真実だとしても、他人から聞いた話じゃ納得できない。
……映美佳は全てお見通しなんだね。
「………」
私は黙って下を向いてしまった。
映美佳はそんな私の両肩を掴んできた。
「柚もそう思ってるんだよね?ねえ、今からでも遅くないよ!!ちゃんと柚も同席してきなよ」
「映美佳……」
「友達なんでしょ?逃げてても状況なんて何も変わらない。ちゃんとぶつかるしかないよ」
正直、ななっぺの反応が怖くてたまらない。
けど、このままじゃ、状況も私自身も何も変われないかもしれない。
「…うん。私、行ってくる」
私は映美佳に深く頷いて、再び教室へと駆け出した。
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