引っ込み思案な恋心。-1st






「映美佳。今から帰り?」



「うん。柚も?だったら一緒に帰ろうよ」



「うん……」



「あれ?そういやあかねちゃんは?最近よく二人で帰ってたよね?」



「うん、あのね……」





私は映美佳に、今まであかねちゃんに相談してきたこと、そして今、あかねちゃんがななっぺと話していることを話した。





「あれからそんなことになってたんだ…。でもさ、それで柚は大丈夫なの?」



「えっ?」



「やっぱり直接ななっぺから聞きたいでしょ?私ならそう思う。あかねちゃん介してでもいいじゃん。ちゃんと話し合うべきだと思うよ」






…イタイ所を突かれた気がした。





もちろん、あかねちゃんを信用していないわけじゃない。





だけど、自分が知りたいことはやっぱり自分が直接知りたいと思う。





例えそれが真実だとしても、他人から聞いた話じゃ納得できない。





……映美佳は全てお見通しなんだね。





「………」





私は黙って下を向いてしまった。





映美佳はそんな私の両肩を掴んできた。





「柚もそう思ってるんだよね?ねえ、今からでも遅くないよ!!ちゃんと柚も同席してきなよ」



「映美佳……」



「友達なんでしょ?逃げてても状況なんて何も変わらない。ちゃんとぶつかるしかないよ」





正直、ななっぺの反応が怖くてたまらない。





けど、このままじゃ、状況も私自身も何も変われないかもしれない。





「…うん。私、行ってくる」





私は映美佳に深く頷いて、再び教室へと駆け出した。










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