別にあかねちゃんに問い掛けるつもりで言ったわけではなかった。
けど、ため息交じりにつぶやいた言葉に、あかねちゃんはバッチリ反応してきた。
「私は約束した通り、誰にも話してないよ?まーあゆも先輩に振られたり色々あったからね〜。この前話聞いたら、まだ吹っ切れてなさそうだった」
「え?そうなの?でも、そんな態度、全然見せないよね?」
「そこがあゆのスゴイところだね〜。だいたいさー、うちら、あゆが笠原先輩のことを好きだってことすら知らなかったじゃん?」
「うん…」
あゆをまじえても、3人の会話は楽しそうに続いているようだった。
最近瀬川くんとはめっきり話していない私から見れば、うらやましくて仕方なかった。
「…話したくてしょーがないって感じに見える。話しに行けばいーのに。友達なんだから」
「う〜ん、そうなんだけど…」
「ま、柚だから仕方ないかぁ〜。柚の決心した時でいーんじゃない?マイペースマイペース♪」
「ありがと…」
「私ももう一回ななっぺにアタックするから。お互い頑張ろー」
「うん」
あかねちゃんが席を立ち、私に手を振って自分の席に戻り始めた時、次の授業の始まりを告げるチャイムが大きく鳴り響いた。

