私は黄色のゼリーを受け取り、あかねちゃんと店の前の長いすに座ってそれを食べることになった。
「まさか、ホントに駄菓子屋さんに来たことないとは…。えっとねー、まずこの一番上のところをねじって開けるんだよ〜」
「…こう?」
「そーそー。おっ、開いたね。それで、直接唇で吸う!!」
「あ、なんか氷であるよね、こういうの」
「………って、今さらぁ〜!?」
あかねちゃんのツッコミが入って、二人で笑い合いながらゼリーを吸った。
「柚さぁ、何か悩みがあるでしょー?」
「え?」
やばい、あかねちゃんにも指摘されてしまった…。
やっぱり私、そういうの顔に出るのかな…?
「何か、最近柚が暗い顔してるから気になってさぁ。前まですごくいー笑顔してたのに…」
「…心配かけて、ごめんね」
「どした?柚が元気ないと、私まで元気なくなりそー…」
それはないような気がしたけど、あかねちゃんを心配させていることは確かみたいで、笑顔の中に時折見せる不安そうな顔がそれを物語っていた。
「うん…」
でも、あかねちゃんに言おうかどうか、迷う。
「私さぁ、」
あかねちゃんは一気にゼリーを全部吸い込んだ。
「映美佳に言われたんだ。ほら、夏休みに3人でジャングルジムに登ったこと、あったじゃん?」
「あ…、うん」
確かあの時は、足が遅くてジャングルジムを登り慣れてない私が、最後に頂上に着いたんだっけ。
「柚はきっと、登ることだけに必死だっただろうけどさぁ、あの時、映美佳に言われたんだ」
「え?」
あかねちゃんの言う通り、登ることに集中しすぎて、先に頂上にたどり着いた映美佳とあかねちゃんの様子なんて全然気にしてなかった。
二人はどんな会話をしていたんだろう…?

