引っ込み思案な恋心。-1st






「おっ、クジ引こうよ、柚♪おばちゃーーん、このクジ引きたい!まだ1等出てないねぇ〜」





あかねちゃんが大きな声で店番らしきおばちゃんを呼ぶと、奥からエプロンをした女の人が出てきた。





…てかあかねちゃん、おばちゃんと言うより、おばあちゃんじゃない?





とか思ったけど、さすがにそんなことは言えない雰囲気だった。






「はい、1回50円です」



「50円だって。柚もやろー!」



「うん」





私達は50円ずつ払って、紙でできた箱の中に手を突っ込んだ。





中には、三角に折りたたまれた小さな紙がたくさんあった。





その中から1枚ずつ選んだ私達は、それをゆっくりとめくって中に書かれている文字を読んだ。






「あ〜、3等かぁ…。ま、仕方ないかー」



「あ、私も3等」



「じゃあ、二人ともコレだね。1個ずつ持って行きな」





そう言って店のおばちゃんから差し出されたのは、色とりどりの細長い棒だった。





「おっ、ゼリーだね。じゃー私、ピンク♪」



「え?これ、ゼリーなの?」





この細長い棒の中身はゼリーらしい。





私、そんなことも知らないなんて……





どれだけ友達付き合いないんだろう?