「あかねちゃん、こんな力で引っ張らなくてもついて行くよ、私」
あかねちゃんに掴まれていた腕がまだヒリヒリ痛い。
私はその腕をさすりながらあかねちゃんに声をかけた。
「んー?いやさぁ、早めに教室を出たかったんだよね〜」
「え?そんなに駄菓子屋に寄るの、楽しみなの?」
「いやー、それもあるけど、別件で…」
「別件???」
私がそこまで言うと、ズイズイ前を歩いていたあかねちゃんの足が、急に止まった。
「うん、別件。ま、それはお菓子食べながら話そーよ」
「え?うん…」
ただ、お菓子食べるだけじゃないの?
てっきりそのつもりだったんだけど……
その後、駄菓子屋に到着するまで、私達は特に取りとめのない話をして笑い合った。
「よーし、到着!ここ、来たことある?」
「ううん……」
「え〜?結構有名だよ?結構M小に近いじゃん?私なんて毎日のようにたかってたよぉ〜」
「そっか…」
私、小学校の時、友達いなかったから……
こんな所にすら連れてってもらえなかった。
とても小さな店で、3、4人同時に入っただけで混雑と言えるくらいだった。
だけどそんな店の前では、すでに早めの放課後を迎えた小学生たちがたくさんたむろしていた。

