引っ込み思案な恋心。-1st






「最初の競技は何だっけ〜?……あれぇ?徒競争は3番目だから、もー並ばなきゃいけない??」





1年4組のチームカラーは赤。





赤色のハチマキをきれいなお団子がセットされた頭に巻きながら、あかねちゃんはうちのクラスの応援テントでプログラムを確認していた。





あかねちゃんの言葉を聞いたあゆも、自分の持っていたプログラムの紙を見た。





「あっ!そうじゃん!!もう並んどかないと、体育委員が呼びに来るよ!あかねちゃん、行こう!」



「えー!?マジで?じゃー、柚、ななっぺ、応援よろしくね〜♪」





焦るあゆにグイグイと腕を引っ張られているにもかかわらず、余裕の表情のあかねちゃんは、嬉しそうに私とななっぺに手を振っていた。










「あかねちゃん、余裕だなあ。…ってか、すでに楽しんでるように見えるよね」





ななっぺは私の横であかねちゃんに手を振り返しながらそう言った。





私もあかねちゃんに手を振りながら、ななっぺの横顔を見た。





今日は天気がいいから、ななっぺのポニーテールの髪の毛が日に当たってきれいな茶髪に見える。





…何か悩みはあるのかもしれないけど、今日もいつも通り穏やかな表情をしていた。