引っ込み思案な恋心。-1st









「ななっぺ、何かあるよねー」





そのままあかねちゃんと一緒に下校した。





やはりあかねちゃんも私と同じことを思っていたみたい。





「うん。私も思った。急にいつものななっぺに戻っちゃうんだもん」



「逆に変だよね〜。うちらに心配かけたくないと思ってるの、バレバレ」



「言えない悩みなのかな…?」



「うーーん。これは本人から言ってくるのを待つしかないなぁ。だって、うちらに知られたくないことなんでしょー?強引に聞き出すのは良くないよねえ」



「そうだよね…」






結果、ななっぺのことはこのまま様子を見ることになった。








何か悩みを抱えているななっぺに接するのは心苦しかったけど、ななっぺはあれからずっといつもの穏やかなななっぺのまま、イライラしている様子すら見ることがなくなった。













そうやって練習の日々が続き………





体育祭の日はあっという間にやってきた。











空は澄んでいて、どこまでも青色が続いている。





まだ暑さは残るけど、夏休みの時よりも青が濃くなって、空が高くなったように感じた。





そんな、まさに体育祭日和。









パン    パン






空砲が広いグラウンドに響き渡って、体育祭の始まりが告げられた。