「ななっぺ、何かあるよねー」
そのままあかねちゃんと一緒に下校した。
やはりあかねちゃんも私と同じことを思っていたみたい。
「うん。私も思った。急にいつものななっぺに戻っちゃうんだもん」
「逆に変だよね〜。うちらに心配かけたくないと思ってるの、バレバレ」
「言えない悩みなのかな…?」
「うーーん。これは本人から言ってくるのを待つしかないなぁ。だって、うちらに知られたくないことなんでしょー?強引に聞き出すのは良くないよねえ」
「そうだよね…」
結果、ななっぺのことはこのまま様子を見ることになった。
何か悩みを抱えているななっぺに接するのは心苦しかったけど、ななっぺはあれからずっといつもの穏やかなななっぺのまま、イライラしている様子すら見ることがなくなった。
そうやって練習の日々が続き………
体育祭の日はあっという間にやってきた。
空は澄んでいて、どこまでも青色が続いている。
まだ暑さは残るけど、夏休みの時よりも青が濃くなって、空が高くなったように感じた。
そんな、まさに体育祭日和。
パン パン
空砲が広いグラウンドに響き渡って、体育祭の始まりが告げられた。

