「れっ、練習するしかないよ。私もずっと練習してるし……」
すると、瀬川くんはふっと柔らかい表情になった。
少し微笑んだその顔を見て、私の胸はキュンと高鳴ってしまった。
…突然そんな顔するなんて、反則だよ………。
「ははっ。確かにそうだな。でも、杉田もたった数日なのに、結構動きがスムーズになってきたよな」
「そうかな…?」
「ああ。最初に走った時どうなるかと思ったけど、最後の平均台、ミスんなくなっただろ?すげーじゃん」
…やった!
私、瀬川くんにほめられてる!!
その時、それまで黙り込んでいたななっぺが口を開いた。
「あの倉本に、『練習あるのみ』って言って、聞いてくれるわけ?」
ななっぺ、まだ難しい顔してる…。
「嫌々でも昼休みとかも使って練習に出てもらうしかねえだろ。チームワークって結局、どれだけ練習したかで決まるだろうし」
「昼休みもかぁ。めんどくさいけど、これじゃあビリ確定だしな……。ちょっと同じチームの子と話してくる」
まだあまり納得のいく顔をしてなかったけど、ななっぺはゆっくりと席を立ち上がって同じチームの人のところへと向かった。

