引っ込み思案な恋心。-1st






「れっ、練習するしかないよ。私もずっと練習してるし……」





すると、瀬川くんはふっと柔らかい表情になった。





少し微笑んだその顔を見て、私の胸はキュンと高鳴ってしまった。






…突然そんな顔するなんて、反則だよ………。






「ははっ。確かにそうだな。でも、杉田もたった数日なのに、結構動きがスムーズになってきたよな」



「そうかな…?」



「ああ。最初に走った時どうなるかと思ったけど、最後の平均台、ミスんなくなっただろ?すげーじゃん」





…やった!


私、瀬川くんにほめられてる!!








その時、それまで黙り込んでいたななっぺが口を開いた。





「あの倉本に、『練習あるのみ』って言って、聞いてくれるわけ?」





ななっぺ、まだ難しい顔してる…。





「嫌々でも昼休みとかも使って練習に出てもらうしかねえだろ。チームワークって結局、どれだけ練習したかで決まるだろうし」



「昼休みもかぁ。めんどくさいけど、これじゃあビリ確定だしな……。ちょっと同じチームの子と話してくる」






まだあまり納得のいく顔をしてなかったけど、ななっぺはゆっくりと席を立ち上がって同じチームの人のところへと向かった。