「行ってらっしゃい、あなた。」 「ああ。」 「今日は、ご飯家で召し上がるの?」 「取引先で食べるからいい。」 「そうですか。」 鞄を受け取ると、そのまま背中を向けたまま出て行く。 もうどれ位、あの人に触れてないだろう。 私はまだ、あの人にとって女のままなんだろうか。 それとも…もうそんな事すら関係ない存在?