「………。」

その曇りのない表情に、ラックは喉から出ようとしていた言葉が何だったのか忘れてしまった。
二人だけの時間が流れ、噴水から定刻を知らせる水柱が上がるとカミヤはフッと笑い

「ま…とりあえず帰ろっか?」

そういって寮の方へ戻ってしまうのだった。