「解ったか…って言われても……つまりどういうことなんだ?」
「そのままの意味だ、この学園の中では年齢や種族、職業を問わずにこのプレートが配られる事は知っているだろう?」
「あぁ…」
「あのプレート、所有者は上のランクのプレート所有者に逆らえない。」
ここまで聞いたところでカミヤの表情が曇り始めた。
「つまり…どういうことだ?」
「そのままの意味だ、ここの学園には『力こそ全て』という絶対的な風習というかルールがある。
力のある人間は弱い奴を従える事も出来るし入学した生徒のほぼ全てが半年後にはどこかの派閥や組織に入る。
入ったばかりの生徒が単体で上位プレートを持つ生徒に逆らうことは出来ないからな。」
「……。」
「上位プレートの保持者が人格のある人間ならその人の管理する派閥はただのサークルみたいになるが…まぁ現状殆どないし埋ってる。
人間はそんなに善人ではないしな。」
そこまで言うとラックは乾いた笑みを浮かべた。

