「ハァ…ハァ…ってこんなでかいの?」
「当然だ…教師だけで百人単位だからな、先生のラボとかもあるし…で、あんたは何処に来いと言われたんだ?」
「俺はー…あ、教務塔以外言われてねえや。」
ゴ――――――――ン
「ど う す ん だ よ!!?」
「とりあえず受付チックな所に行けばなんとかなるんじゃね?」
教務塔の入り口から正面に見える窓口に受付嬢らしき人が座っている。
二人は急いでそこに向かおうとするのだが…
「…待ちなさい。」
とても小さな声だったのだが確かに聞こえたその言葉、二人は時間が止まったかのようにピタッと止まると壊れた人形のようにゆっくり振り向く。
そこには…
怖いくらい満面の微笑みを浮かべた学園長。
「あ、あはは…スイマセンでし(スカン)だぉわ!!?」
カミヤの頬を掠めて後ろのガラス窓に、学園長が弾いたカードが突き刺さる。
再び周りの時間が止まったように静まり返る、しかも今度は広い範囲で。
「それを持って後についてきなさい、話は後からするから…。」
「…ハイ、あ…ごめんなさい。」
哀れ無関係の受付嬢

