「…キュゥ?」

「名前、いつまでもお前じゃ味気無いわなぁ。
俺が名づけてもいいか?」

子狐も初めは何の事だかよくわからないようだったが自分の事だと解ると体を目いっぱい動かして喜んだ。

「うわ!?と、暴れるなって。」

その喜びように『こいつは俺の言葉を理解しているのか?』と思ってしまうもカミヤは深く考えるのを止めた。
それを今思案したところで答えは見つからないし理解できるのならそれはそれで自分にも嬉しい事だからである。

「さーてどんなのにするか?」