一方隣では…

「ね……ねぇカミヤ…ボクこれはちょっと…;」

「いーっていーって似合うって♪」

「でもコレ……女物じゃ…んぁ///……くすぐたっ…ゃぁ…。」

「可愛い可愛い、あー…楽し♪」

…レビィがおもちゃにされていた。

「ぅ…酷……何…これぇ…。」

眼をウルウルさせ、顔を真っ赤にしながらレビィはカミヤを睨む。
まぁそれも致し方ないだろう。
黒ベースでフリフリのメイド服を着せられた挙句頭にリボンまで着けられているのだから…

「だってお前何見ても『別に』みたいな反応するんだもん、ちょっと悪戯したくなってさ。」

「だからって…こんな…っ……。」

「あはは、ゴメンゴメン。ちゃんと選んでやっから許してよ。」

「………ぅー。」

クシャクシャっと頭を撫でて慰めていると、来ている服にはまだ拒否反応が出ているようだったが許してくれたらしい。
大量に衣類や雑貨が入ったカゴを軽々と持って歩くカミヤの後ろをついて行くレビィは、小さく非力な自分とあまりにも違う身体を持つカミヤを素直に羨ましいと思うのだった。