幸い今いる場所からあまり離れていない所に子供用の服を売る店はあった。
店の中に入るとここはどうやら小学生くらいまでの衣類を主に取り扱う場所らしい。
五人は店内に入ると早速店内を探し回る、のだが…

「…飽きた。」

(((ズル;;)))

自分の服を選ぶ訳でも、というかそもそも服に全く興味のないレビィがすぐ退屈になってしまったらしい。
やれやれといった様子でカミヤは肩を落とす。
他三人を見ていると蛍はアルビノにつきっきり、ラックはその後ろをついているようだった。
カミヤはレビィを引っ張って蛍の元へ行くと少し申し訳なさそうに謝りながら

「ゴメン、こいつ連れて隣の店に行ってる。
なんかダレたらしいから。」

「あ、うん全然いいよ。じゃあこっちの買い物済ませたら僕達もそっちに行くね?」

その後、ラックに『護衛宜しく』と任せた後カミヤとレビィは別の店へと移動する。



「う~ん…なんかこんなちっちゃい子の着る服選ぶのって初めてだからわからないな。」

少しだけ困った顔をしながら蛍はアルビノの服を見繕っていく。
ちなみにその間邪魔にならないようにアルビノはラックが抱えていた。
…周りから見れば夫婦に見えるのかもしれない。

「……?」

「どうした?」

「いや…今何か寒気が……。」