「さ、て…ラック?」

「は、はい。」

「厄介者を連れ込んだ罰だ、この子と一緒に寝ろ。」

思いがけない発言にラックは眼を丸くした。
罰と言われた時点でこの家を追い出される事を考えていたのである。
安堵した半面、カミヤの課した罰と言うのが理解できなかった。

「それって、どういう…」

「で、一緒に寝るにあたって何が起きても自分の力で解決する事、それが条件…OK?」

有無を言わせぬ迫力に、ラックは思わず了承してしまった。

………
……


「…ねぇカミヤ?なんでさっきあんな事言ったの?」

「ん?あー…いや、なんとなくあの二人は似ていたから…。」

「似てるって?」

「『独りぼっち』が嫌なのに、どう接していいか解らない…そんな感じがしたんだよね。」

「………。」

「レビィは本能的に甘えてくるけど、あの子はそれを出来ないくらい幼いから、そういう事を教えるならラックのがいいかなー…と、あのまま責任感じて塞ぎ込まれても困るし。」

「…カミヤってさ、ぶっきらぼうなのに優しいんだよね。」

「何?急に…」

「だっていつも最後まで面倒みるんだもん。」

「お前な…;ハァ、好きでみている訳じゃねえんだよ…寝るぞ?」

「…うん。」

………
……