Ⅹ-story-クロスストーリー

瞬間。

「!!…カミヤ、離れて!!!」



-カッ。

「…え?」

突然目の前が真っ白になった。
そして、鼓膜を破壊するような金切り音と体全体で感じた…衝撃。
強烈な閃光で機能を失っていた眼が徐々に慣れて来た時、初めて現状を把握できた。
いや、確認できたというべきなのだろうか、自分が手に持っていたタオルはボロボロに引き千切られている。
さっきまで抱えていたはずの少女は壁側に弾き飛ばされ、カミヤの後ろから伸びている真黒な無数の手が必死に少女を抑え込もうとしていた。

「う…うあ……。」

「ク……ぅう…!!」

その黒い手の正体が、レビィの魔法だという事に気づくまでそう時間はかからなかった。
そして、おそらく少女が発したであろう何かをレビィが『必死に』抑え込もうとしていることにも…

「ふ……ぇ…。」

-ギシギシギシ。
少女と黒い手の間でうごめいている…光?
綺麗なのに酷く淀んでいて…重い色の。
押し負けているのか、徐々に徐々に黒い手の方が後退し始める。
だが数秒後、少女は気絶してしまった。