Ⅹ-story-クロスストーリー

「ラック…この子、何処にいたんだ?」

「ここから少し先の林、酔い覚ましに飛んでいたら蹲っているのが見えて…。」

「ぁ……ぁ…。」

ボロボロの布切れに包まれているその子は全身びしょ濡れで、体中至る所に傷が見える。
両足は泥と埃にまみれ、手は氷の様に冷たい。

「…喋れないの?」

「解らない、俺もうなされてたのを見て連れて帰っただけだから…。」

「…そうか、なら仕方な…ん?」

思わず頷いてしまったが途中おかしい事に気がついたようだ。

「お前…寝てたのただ持ち帰っただけか?」

「うん。」




-ゴウン。





「とりあえずまず濡れた体を拭かないとな、それとラック、この子に何か温かいものを作ったげて。」

「ひゃい、かひこまりまひた。」