「特待生がどんだけ下の人間にたかってんだよ!?」

「諦めろ…それがお前の立ち位置なんだよ。」

「納得…出来るかぁああ!!!」

「カミヤ…ボク払おうか…?
お金……あるけど…。」

「ほら年下に言われてるぞ?いいのか男として」

結局カミヤが払う事になったのだがここで疑問が一つ。

「…俺って働いてないのになんで金あるんだ?」

「特待生は…補助金が出るから……少しだけどね。」

「まぁ都合がいい事。」

持ちやすいよう箱詰めした買い物袋を肩に背負いながらカミヤはエレベーターのスイッチを押す。
途中他三人からいくつか持つと言われたのだが当人にしてみれば大した重さじゃないらしい。

「さて…帰ったら何を作ろうかな。」