「じゃ、そうと決まったら手続きをー…」

とんとん拍子で話が進む。
レビィと同じ手順で作業を進めるとカミヤと蛍のプレートに
『no.3 伊藤 蛍-kei-class[C]』
の文字が映し出された、どうやらこれが従者の証明書らしい。

「じゃ、改めまして宜しくお願いします、レビィもね。」

「よ…よろしくおねがいします。」

「…お願いします……。」

また1人だけ外されたとラックはイジケていたが、今度はちゃんと三人に慰められた事ですぐに立ち直った。
円の字になり、四人でこれから何をしようかと話していた時、蛍の首筋に冷たい感触が当たる。

「…雨かな?」

「ん?」

「いや…今なんか冷たいのが。」

「あー…そういえば曇って来てるね。」

いつの間にか晴れていた空に、薄暗い雲が増えている。
四人が屋上を出て廊下まで戻って来た時、窓を見ると大雨になっていた。

「危っぶねー…。」

「びしょびしょになるとこだったね…。」

「……濡れるの…キライ…。」

三人が他愛のない話をしている中、少し下がった位置でカミヤは以前の雨の日を思い出す。