「やれやれ…どうにか逃げれた…か?」
あまり人気がない校舎の屋上で四人はようやく一息つく事が出来た。
「毎回こうだったらたまったもんじゃねえな。」
「……ボク…騒がしいのキライ…あいつら死ねばいいのに。」
「ま、まぁまぁ…でもどうしようか?クラスメイト僕の家知っている人とかも居るし…帰る時までついてこられるのは嫌だなぁ。」
口に指を当ててうーんと蛍は考え込む。
一人暮らしをしているレビィもそれは同様のようで、(来ないとは思うが嗅ぎ回られるのが嫌だから)どうにかならないかとカミヤに相談した。
「って言われてもなぁ…。」
しばらく三人で考え込んでいたが、1人話に全く参加ていない気付き、蛍は疑問を投げる。
「…そういえばラックくんは普段どこに住んでるの?」
「え?お、俺はー…。」
「あぁこいつ俺の部屋(キッパリ)」
「「……え?」」
なんとか誤魔化そうとしていたのだが、隣にいたカミヤにあっさりとバラされてしまった。
いや実はそうなんだよと笑おうとした瞬間ラックの頬に冷たいものが当たる。
「……僕に黙って…許さない…!!」
「ちょ、ま…うわぁあああ!!!!」

