「ボク……こういうの苦手…こいつら殺していい?」
「やめなさいバカたれ;」
若干イライラしだしたのかレビィがボソッと呟く。
今のところカミヤが止められるレベルなのだがそれも長くは持たなそうだ。
「…無理矢理逃げるか?」
「と言ってもどうやってー…。」
軽い現実逃避になってぼんやり隣を仕切る為の柵を見つめている。
上が鉢植えになっているその柵は、カミヤの身長とほぼ同じくらいでその奥にも数人ギャラリーが覗いていたがその先には食堂の入口が見えていた。
「…ねぇ蛍ちゃん?」
「なに?」
「キミ走り高跳び得意?」
「え?うん…別に苦手ではない…かな?」
「レビィ。」
「?」
「ギャラリーの方にそのグラス投げなさい、なるべく当らないように。」
「??…うん(ブォン)」
勢いよく投げられたグラスはギャラリーの頭上へ弧を描くように飛んでいく、途中水が入っていた為何人か被り、周囲の注意が一瞬それた。
「よし行くぞ。」

