-食堂-
「「……。」」
「あ…アハハ…;」
「…で、なんだこの状況は?」
フライヤとの話が終わった時、もう昼近くになっていた為二人は一緒に待ち合わせの食堂に向ったのだが…
「な…なんか登校してからこんな感じで…;」
「逃げられませんでした…。」
四人座るには丁度いいテーブル席。
わりかし窓際で、少し個室に近いような場所を選んだにもかかわらず視界に映るのは…人、人、人。
その全員がこっちを見ている。
それはカミヤとレビィが先ほど特待生の教室で感じた視線の比では無かった。
憧憬…好奇…猜疑…嫉妬。
様々な感情を向けられているが、いずれも四人にとっては迷惑極まりない。
特にラックやカミヤに至っては今迄まったく話した事も見た事もない人から『観察』されているのだ。
「場所…変えられないのかな?」
居心地の悪そうに蛍は提案する。
だがそうはさせないとばかりに入り口はギャラリーで埋まっていた。

