その視線にいちいち反応しても周りを喜ばせるだけなので黙って耐えていると教卓側のドアが開く。
「あー…カミヤいるか?」
フライヤだった。
カミヤを名指しした事で周りの生徒からの注目も上がる。
「…ハイ。」
やり辛そうに返事をするもフライヤにはあまり関係ないらしい。
(上に1人と一匹乗っかっている為)座ったままでいるとフライヤはこっちに来いと言わんばかりに手招きをして。
「お前が編入してからまだやってない事が沢山あるんでな、今からそれするから来い。」
「え?授業はどうするんですか?」
「どうせ聞く奴いねぇからいいんだよ。」
「(いいのかよ…。)」
「…ボクもついてく。」
「キュッキュ♪」
とてとてと後ろをついてくる1人+一匹を引き連れ、カミヤは教室を後にした。

