-Cクラス・蛍の教室-

-ガラガラ

「オハヨ…わあ!?」

蛍が教室に入るとその瞬間、周りで話していた女子たちが一斉に蛍へ詰め寄った。

「ねえねえ蛍ちゃん!!聞ーいーたーよぉ!!噂の天才特待生のコ・ト♪」

「な、何!!?」

いきなり女の子達に囲まれた蛍は若干赤くなりながらも“天才特待生”という単語ですぐにカミヤの事だと解り我に帰る。

「惚けたって無駄なんだからね!
退院したばっかりの特待生と一緒に蛍ちゃんが登校してたの見たってクラス中の噂になってるんだから。」

「しかも親しそうに話してたって、ねぇねぇ詳しく説明して!?」

ズイズイと詰め寄る女子たちに若干押されつつ、今度は男子が寄ってくる。

「それよりあのレビィを従えたって噂本当か!?
ボッコボコにして改心させたって。」

「あ、それ俺も聞いた、なんかこの学園の頂点狙ってるってよ。」

「学園生徒どころか教員も卒業者も喰っちまおうとか言っているらしいけどマジなん?」

「い、いやぁ僕にはさっぱり…
(…カミヤ、キミが入院している間に大変な事になってます;;)」


……