フライヤが来た次の日、退院前の検査も無事パスしたカミヤは同じく病院で一泊したレビィ、ラックと共に久々の学園に向うのだが…
「…お前らさ、暑苦しいからそれ何とかならない?」
「…。」
「嫌だ。」
カミヤの後ろを隠れるように歩く二人は、色こそ違えど二人とも全身肌が見えないようにダボついたフード、マントを被りレビィに至っては殆ど鼻から下しか見えないくらい深く帽子を被っている。
どうにも止めてくれない二人を見てため息を吐きつつ学園に向っていると途中の脇道から蛍が追いかけてきた。
「おーい、ちょっと待って!」
「ん?おぉお早う。」
「……オハヨウ。」
「オス…。」
明らかに三人のテンションが違うのでどうしたの?と、カミヤに尋ねるもカミヤも理由が解らないらしい。
…まぁ学園内では二人とも目立つ事が嫌なのだろうとか適当に返していたがそれでも蛍は納得したようだ。
「さ、て…俺とレビィは同じクラスだけど蛍はどうなんだ?」
「僕は自分のクラスに行くよ?
ラックくんは僕とクラス違うからね。」
またお昼に会う、という事で四人は各々の教室へと向かうのだった。

