「と…取られちゃうかもと思ってー!!」

「うわ気持ち悪!」

てっきり慰めるのかと思ったらバッサリ切り捨てられたのでラックは石化した。
とりあえず頭を叩いて現実に引き戻すとそのまま足をつかんでカミヤは元の病室へ戻ろうとする。

「はーなーせー!!」

「五月蠅いっつーの!!…最初のクールなお前何処行ったんだよ;」

「だってこれが地なんだもん!!」

「…(俺、これからあの二人の保護者になるのか?)」

ジタバタと暴れるラックに手を焼きつつどうにか二人は元の病室へと戻った。
ら、フライヤがいた。

「おーぅ糞餓鬼二人、遅かったじゃねえか。」

「あれ?なんで先生がいるんですか?」

無理矢理引き摺って来た為途中何箇所かぶつかったのだろう、ノビたラックの足を離した後カミヤはフライヤの前に行く。

「あー…お前の見舞いのつもりだったんだが…珍しいもんが見れてな、暇を潰してた所だ。


「珍しいもの?」