一方その頃……

「うわぁーん!!付いてくんなー!」

フードのとれた状態で病院内を走り回るラックを追いかけるカミヤは、あと少しというところまで来たものの、己の身体の状態のせいでなかなか距離を縮められずにいた。

「ラック、止まれ!怪我人走らせるな!…うぅ気持ち悪い。」

「泣き顔見られたくないのー!」

真っ赤な顔でラックは振り返った。
しかしその瞬間、急に速度を落としたラックに勢い余ったカミヤは激突。

「「うわぁああ!」」

カミヤがラックを押し倒す形で、そのまま二人は転倒。

「痛ってー…さっきなんで出て行ったの?」

カミヤのオーラが、突如黒くなった。

「う…か……カミヤが…」

「…俺が?」

カミヤはカイネに近づく。

「ぅぅ…レビィに」

「レビィに?」

カミヤはさらに近づく。