レビィが今まで持っていなかったものは、

友達、

それから母親。

レビィは蛍に母性的な感情を感じていたのだが、母親の愛を受けたことがないレビィには、それが解らない。


レビィは再び、元の姿に戻る。

そして、不器用に蛍の目を見ながら、

「…何て呼べばいい?」

「お好きに」

「……じゃあ、蛍……よろしくな」

「うんっ!」

(…なんだか馴れ馴れしいやつだけど、

…いいやつなのは解る)