「あ、待って!」

蛍はレビィに近寄り、レビィに手を伸ばす。レビィはドキッとする。

しかしその手はレビィの前髪を持ち上げ、

「前髪、こんなにしてたら邪魔でしょ?切った方が可愛いのに」

「ぼ…僕は…長い方がいいんだっ」

「人目を気にしなくてすむから?」

蛍はレビィの心を解っていてえぐる。

「…!」

しかし言葉とは反対に、蛍は温かい眼差しで、

「レビィちゃんも、周りから良い目で見られるようになる日が来るよ。
…ほら、現に今、僕の目を見れてる」

確かにレビィは、自分で気がつかないうちに、今は蛍の目を見れていた。

「…ーっ…」

すると、パンッと音がして、レビィは黒猫に変化する。