「ハァ…仕方ないな」

カミヤがラックを追いかけようとすると、レビィがカミヤの服を掴み、

「あんなやつほっとけばいいのに…」

と機嫌悪そうに言う。
しかしカミヤは、

「…レビィ、あんなやつとか言うなよ。
あんなやつでも俺の大切な友達なんだ。」

レビィはハッとする。
心の奥が、少し痛む。

「…そこの盗み聞きしてるのも大切な友達だし、

…お前もな」

(……“僕も”…?)

すると、隣のベッドに隠れていた蛍が現れる。

「いつバレたのかな。」

「とりあえず俺はあいつ追うから、レビィと仲良くしてやってくれ」

「うん!」

(…“うん”…って…)

カミヤが出て行くと、蛍はレビィの方を向き、笑顔で

「レビィちゃん、遊ぼうよ。
お友達になりたいから。」