「未完成…?」 自分を表現する言葉で、健常者があまり口にしない単語を聞きカミヤはレビィを見据える。 レビィを健常者だとはあまり思わないが自分に自信がないようなタイプでもないし欝になっているようにも思えない。 「……ボクは…今まで生きてきた中で感じた感情が少なすぎる。」 そこから始まるレビィの生い立ちは、祝福のうちに育ってきた者にとって到底全ての理解は出来ない…しかしほんの一部だけを見れば誰にでも共感できるもの。 『孤独』