最初に謝ったのは蛍だった。
次いでラックも謝るのだがそんなことよりカミヤは二人が何故ここにいるかが気になるらしい。

「あ、えーっと…朝になったら天気も良くなったからさ、カミヤ君の服届けに来たの。
そしたらこの人に会って…。」

チラッとラックを見ながら蛍は応える。
そのラックからコーヒーを受け取った後、こいつの人間不信治ったのかなと半ば感心していたのだが…。

「でも最初凄い警戒されたんだよ?
お届け物ですって言っても鍵開けてくれなくて。」

…治ってなかったようだ。
黙ってカップを棚に置くとラックにちょいちょいと手招きをする。

「な…なんだよ?」

「いーからちょっと来なさい(ガシッ




お前はぁああ!!
わざわざ運んでくれた女の子に対してなんちゅー失礼な事しとんじゃボケえ!!!(グリグリグリグリ←」

「Σ痛だだだだ!?だってしょうがないじゃん!!?
敵だったらあんたどうすんだよ!?」

「(…ていうか僕男なんだけど;)
カミヤ君…それより服着たら?」

まぁまぁと両手を広げて止めに入る蛍のおかげでようやく二人は落ち着くのだった。