Ⅹ-story-クロスストーリー



それからさらに数ヶ月が過ぎた。

「ハァ…ハァ…。」

弱まる事のない大雨の中、彼女は彷徨い歩く。
居場所を求めるように、何かから逃げるように。

だが彼女にはもはや居場所など無いのだ。
ボロボロの布切れを纏って、自らが生れ、自らが壊し、その理由すら解らないまま彷徨い歩く。

紅い両目からは透明な液体がいつまでも流れ、体は震えている。
だが寒い訳ではない、ただ悲しいのだ。
自分が何なのかも、何故こうなってしまったのかも理解できないほど「幼い」彼女にとって、出来る事は純粋なまでに苦しみ、もがき、涙を流す事だけなのだ。











いつのまにか地面が土じゃなくなって石になった。
周りに綺麗な建物が増えた。
暖かそうな、光が見えた…。






どこかで誰かの足跡が聞こえる
でもそれは彼女の眼に入らない…。