……
………

「…どう?」

恐る恐る蛍は試着室に声を掛ける。
「お任せします」と、いうことで全部自分が合わせたのだ

「…。」

返答はなし。
さらに不安げな表情になる蛍の目の前で、隔たりとなっていたカーテンが開く。

「…これで、いいのか?」

キョロキョロと自分の着ている服を確かめるように自分の着ている服を見る。
そして変なところが無い事を確認すると蛍に目を向けた。

「…。」

「…?おい、どうした?」

「あ!?いや!うん、なんでもないよ、凄く似合ってる!」

しばらく呆けていた蛍にカミヤは不思議そうな表情を浮かべるも、すぐ元に戻った事と「似合ってる」という単語に安心したのか、表情を緩ませた。