「やべーなこの量…。」

下着、靴下など、選ぶのにあまり時間がかからず使用頻度の高いものから選んでいったのだが現時点で買い物用のかごが二つ埋まってしまっていた。

「後はー…靴と、上着と、下と…。」

まぁなんとかなるだろうと買い物を進めていくのだが、レギンスに手を伸ばした時後ろから声をかけられる。

「あの…。」

「ん?」

か細い声に振り向くと、声の主は始めましての人物ではなかった。

「あれ?」
「あ…!!」

ツインテールに括った緋色の髪、蛍だった。