独特の喋り方で迎え入れてくれたその猫は、ダークグレーの体毛で何故か尾が九本あった。
猫らしく四つん這いというわけではなく、前足を背で組み、後ろ足で立つ代わりに尻尾を使って体を支えている。

「-何でも屋・龍歌(リッカ)-へようこそなのだよお客さん。何をお探しなのだよ?」

店の中は思っていたよりも広く…と、いうか建物の間に挟まれているのに多角形のフロアとなっている。
奥の方に階段が見える事から平屋ではないようだ。

「まぁ…見てくれからして服を買いに来たのだよ?」

「それはそうなんですがその前に一個お願いがあるんですけどいいですか?」

「ん?何なのだよ?」

「すいません、クンカクンカさせてください。」

「ん?」








-5分後。



「あぁ…癒された…。」

「それは良かったのだよー♪」


*快くOKしてくれました)byカミヤ。