「……。」
日の光がまぶたに差し込む頃、カミヤは眼を覚ます。
昨日よりはだいぶ力が入る体を使って眼を擦ると目の前の机に大量の本が置かれていた。
「…あぁ、そうか…昨日ラックに頼んだんだっけ…。」
とても一日二日で読破出来ない量の本の山を見て可笑しそうに笑うと、自身の掌が、コツンと何かに当たる感触を覚え目線を動かす。
「……スゥ…スゥ…。」
ベッドにうつ伏せになる形で、座ったままラックが寝ていた。
普段フードで隠している顔を晒し、熟睡してしまっている所を見ると昨日相当疲れさせてしまったのだろう。
カミヤもそれ以上独り言を言う事は無く、ぼんやりそれを眺めていた。
「……ぁ。」
何か思い出したかのようにモゾモゾとラックに近づくと、上半身を覆っている布を肩から肌蹴させた。
種族の違いか、普段日の光を浴びてないからか、自分に比べると驚くほど白い。
ただ一か所を除いて…
「うわ…。」
徐々に昨日の事を思い出し、ハッとしてあの時掴んだ腕を見ると赤く滲んでいた。
まるで内出血のように、余程強い力で握っていたのだろう。
混乱していたとはいえその事実に全く関係の無いラックを傷つけてしまった事に、カミヤは自身を恥じ、そしてその後すぐに頼んでいたお願いを聞いてくれた事へ1人感謝するのだった。
日の光がまぶたに差し込む頃、カミヤは眼を覚ます。
昨日よりはだいぶ力が入る体を使って眼を擦ると目の前の机に大量の本が置かれていた。
「…あぁ、そうか…昨日ラックに頼んだんだっけ…。」
とても一日二日で読破出来ない量の本の山を見て可笑しそうに笑うと、自身の掌が、コツンと何かに当たる感触を覚え目線を動かす。
「……スゥ…スゥ…。」
ベッドにうつ伏せになる形で、座ったままラックが寝ていた。
普段フードで隠している顔を晒し、熟睡してしまっている所を見ると昨日相当疲れさせてしまったのだろう。
カミヤもそれ以上独り言を言う事は無く、ぼんやりそれを眺めていた。
「……ぁ。」
何か思い出したかのようにモゾモゾとラックに近づくと、上半身を覆っている布を肩から肌蹴させた。
種族の違いか、普段日の光を浴びてないからか、自分に比べると驚くほど白い。
ただ一か所を除いて…
「うわ…。」
徐々に昨日の事を思い出し、ハッとしてあの時掴んだ腕を見ると赤く滲んでいた。
まるで内出血のように、余程強い力で握っていたのだろう。
混乱していたとはいえその事実に全く関係の無いラックを傷つけてしまった事に、カミヤは自身を恥じ、そしてその後すぐに頼んでいたお願いを聞いてくれた事へ1人感謝するのだった。

