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「!!?…な……なんだったんだ今の…こっちか!!」

ユナを保健室に運び、丁度居合わせたカノンに治療を託した後ラックは再びカミヤ達の所へ向かっていた。
魔力を感じ取る事は得意ではないが、己の本能が最短距離を教えてくれる…そんな考えの中飛行をしていると真正面で雷が上る光景に出くわす。

危険な場所に自ら赴く、なんとも嫌な感覚が体を強張らせるがそれを気合いで吹き飛ばすと二人が戦っていた場所へ辿りついた。

「なんだ…これ…?」

目の前に映る確かな現実。
後に語る、それはラック自身今までに見たどの光景よりも衝撃だったと…。