「あ…に……?」

「…?」

目の前の映像が現実だと、直ぐに理解できなかった。
しかしそれが夢ではないと解った瞬間…

「人間だぁあああ!!!」

「は…っつ!?」

抑えられぬ興奮を爆発させ、カミヤは抱きついた。
初対面の、全くの他人に

「…。」



-ゴゥン



「事情はわかった…だが初対面に飛びつくのは…いかがなものかな?」

「…スイマセンでした。
ここがどこやらわからず1人きりだったもので…。」

打たれた頭を擦りながら弁解するも今の格好では弁解にならない。
とりあえずこんな状況となっても相手が思いのほか冷静だった事にカミヤは感謝した。

「それで…キミの名前は?」